しねふぃる

アラサー。映画とか写真とか感じたことを発信します!

Filmarksデータから見たい度が高い作品を分析してみた。

背景・目的

映画レビューサイトFilmarksが話題になってきて、見たい映画の傾向を把握してみたかったので遊びがてら分析。filmarks.com

方法

Filmarksから各作品ごとに

  • 見た
  • 見たい
  • 評価点

を取ってきて、データを確認。

本当は分布を並べたいけれど、、、ここはおそらく出すのがグレーな領域なので割愛。

下記の条件に従って映画を選択。

条件

ここから作品を割り出す条件を選定。ざっくりと以下の感じで。
もっと絞ること、緩めることできるが、割り出す映画のタイトル数との兼ね合いで下記に設定。
【条件】

  • 見たい数 > 1000以上

 → 見たい人が多くいる作品を選定。

  • 見た数 < 見たい数 (見た数 / 見たい数 < 1)

 → 見たい作品なので、見たい人が見た数より上回っていることで選定。

  • 制作年 < 2012年

 公開されてすぐ、DVD化されてすぐだと、見たい数の方が上回っているため。ある程度の公開から時期が立った作品のみを選定。

ここまでで評価点数の分布を比較、
全体だと平均3~3.5の間になっているが、絞った結果は3.9近くで、評価点の分布の広がりも狭くなっているので、良い作品が選べているとする。
(*)分布出せば一目でわかるが、出さない方がいいと思うので説得力欠けるがここまで。
(**)評価点では作品は条件づけしていない。(理由:評価手法が定かではないため。)

選んできた作品のリスト。
評価点数とか、見たい数、見た数は割愛。(これも同じ理由で出さない。)年代順に表示。

作品 公開年 監督
ヴィオレッタ 2011 エヴァ・イオネスコ
カフェ・ド・フロール 2011 ジャン=マルク・ヴァレ
永遠の僕たち 2011 ガス・ヴァン・サント
別離 2011 アスガー・ファルハディ
ナタリー 2011 ダヴィド・フェンキノス,ステファン・フェンキノス
テイク・ディス・ワルツ 2011 サラ・ポーリー
メリエスの素晴らしき映画魔術 2011 セルジュ・ブロンベルグ,エリック・ランジュ
今日、キミに会えたら 2011 ドレイク・ドレマス
胸騒ぎの恋人 2010 グザヴィエ・ドラン
シンプル・シモン 2010 アンドレアス・エーマン
アイム・ヒア 2010 スパイク・ジョーンズ
ブルーバレンタイン 2010 デレク・シアン
ビル・カニンガム&ニューヨーク 2010 リチャード・プレス
マイ・マザー 2009 グザヴィエ・ドラン
ミスター・ノーバディ 2009 ジャコ・ヴァン・ドルマ
ファンタスティックMr.FOX 2009 ウェス・アンダーソン
きっと、うまくいく 2009 ラジクマール・ヒラニ
イントゥ・ザ・ワイルド 2007 ショーン・ペン
リトル・ランボーズ 2007 ガース・ジェニングス
明日、君がいない 2006 ムラーリ・K・タルリ
落下の王国 2006 ターセム・シン
フローズン・タイム 2006 ショーン・エリス
ライフ・アクアティック 2005 ウェス・アンダーソン
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 2003 アラン・パーカー
ヘイフラワーとキルトシュー 2002 カイサ・ラスティモ
ゴーストワールド 2001 テリー・ツワイゴフ
オテサーネク妄想の子供 2000 ヤン・シュヴァンクマイエル
恋のからさわぎ 1999 ジル・ジュンガー
遠い空の向こうに 1999 ジョー・ジョンストン
ストレイト・ストーリー 1999 デヴィッド・リンチ
フォロウィング 1998 クリストファー・ノーラン
アンダーグラウンド 1995 エミール・クストリッツァ
ピアノ・レッスン 1993 ジェーン・カンピオン
マイ・プライベート・アイダホ 1991 ガス・ヴァン・サント
ナイト・オン・ザ・プラネット 1991 ジム・ジャームッシュ
さよなら子供たち 1987 ルイ・マル
パリ、テキサス 1984 ヴィム・ヴェンダース
ファンタスティック・プラネット 1973 ルネ・ラルー
ペーパー・ムーン 1973 ピーター・ボグダノヴィッチ
ホーリー・マウンテン 1973 アレハンドロ・ホドロフスキー
やさしい女 1969 ロベール・ブレッソン
ひなぎく 1966 ヴェラ・ヒティロヴァ
ロシュフォールの恋人たち 1966 ジャック・ドゥミ
赤い風船 1956 アルベール・ラモリス
素晴らしき哉、人生! 1946 フランク・キャプラ

意外と面白いリストになったかなと。

近年の作品は評判が高くて多くなっている作品(シンプル・シモン、きっとうまくいくとか)と、ミニシアターなどで上映中見に行けずじまいな作品とに分類されそう。

おしゃれサブカル映画と分類されるものが多い気がするのは気のせい?
デヴィッド・リンチウェス・アンダーソンヴィム・ヴェンダースシュヴァンクマイエル
本とかで読んで「これ見たーい」とか言って、登録している女性の層が見えてきそう。
赤い風船、ロシュフォールの恋人なんかもそうだろうな。

変わったところだと、ホーリー・マウンテン。傑作カルトムービーだから入っているのかな。

ただ全体並べて見て少し危惧した点として、邦画が1作もなかった点
登録されている作品は、古い年代より新しい世代の作品が多いので、今の邦画見ている人はいても、昔の邦画を見ようという層は少ないと思う。黒澤や成瀬といった監督の映画リストをみても、見たい数はそれほどない。見たい数の条件を緩めれば、相米慎二監督の台風クラブなどは出てくるので、一概には言えないが、全体の傾向として、若い人に昔の邦画は受け入れられてないのかと思われる。
洋画はおしゃれだと思われて見られているのに対し、自国の映画を見ようとする人が少ないのは少し悲しい感じがする。

とりあえずここまで。面白いリストができたので良しとしよう。