カンヌのパルムドール各国受賞数について調べてみた
背景
カンヌ映画祭も終わって河瀬直美の光は受賞ならなかったわけです。日本のメディアは受賞したしてないの事しか報じていなく、映画祭の中での評価や観衆への受け、作品の制作談話や解釈など、深い話が出てこないのはどうしたものかと思う。
パルムドールを受賞したオストルンド監督にもほとんど触れていないし、監督賞を受賞したソフィア・コッポラにも触れていない。
そんな人たちが受賞したしていないをお祝いするのは正直間違っているとは思う。
マスコミも受賞が珍しいものだからニュースにしようとする訳で、じゃあ全体の中で日本作品はどれくらい受賞しているの?ということが気になる。
目的
カンヌ映画祭の受賞作品で日本作品が占める割合を求めること。
調べ方
参考にしたページ。ここのリストから、受賞作品の製作国を数える。
複数の国で製作している作品は、それぞれの国で1ずつカウント。
entamedata.web.fc2.com
調べた結果
受賞回数を調べたのは以下。フランスがやはり1番。
日本はほとんど受賞していないことが分かる。
ほとんど、フランス、アメリカ、イタリア、イギリス、ドイツと先進欧州、北米 が占めている。
日本はアジアでは健闘している方だが、実はそれほど受賞数が多いわけではない。
意外とアメリカの作品が受賞しているのだという印象。
国 | 受賞回数 |
フランス | 23 |
アメリカ | 19 |
イタリア | 15 |
イギリス | 13 |
ドイツ | 6 |
デンマーク | 4 |
スウェーデン | 4 |
日本 | 3 |
トルコ | 2 |
西ドイツ | 2 |
オーストリア | 2 |
ルーマニア | 2 |
アイルランド | 1 |
スペイン | 2 |
ベルギー | 2 |
ソ連 | 2 |
スイス | 2 |
ポーランド | 1 |
タイ | 1 |
ギリシャ | 1 |
イラン | 1 |
ハンガリー | 1 |
香港 | 1 |
オーストラリア | 1 |
ノルウエー | 1 |
フィンランド | 1 |
アイスランド | 1 |
ユーゴスラビア | 1 |
チェコスロバキア | 1 |
ポーランド | 1 |
アルジェリア | 1 |
ブラジル | 1 |
モロッコ | 1 |
インド | 1 |
メキシコ | 1 |
地図で表すとこんな感じ。赤が強い所ほど受賞数が多い国です。
ちなみに、日本作品の受賞確率は2.45%。
まとめ・感想
カンヌはやっぱりフランス映画が占めている。
アメリカ映画がたくさん受賞しているのは意外。
日本の作品は受賞しないのが当たり前なので、受賞しなかったからといって、いちいち騒いで欲しくない。
メディアには映画の中身とか、反応とか、もっと深い部分を伝えて欲しいなと思う。
去年の受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』面白かったし、
danielblake.jp
今年受賞した、リューベン・オストルンドのフレンチアルプスで起きたことも面白かった。
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そういう所を話して欲しい。キムタクがどうのこうのではなくてね...。
それではこの辺で。ではでは。